斑点米カメムシ。
新潟のお米屋『壱成(いっせい)』です。
本日、お付き合いのある吉田農事株式会社様主催の農薬技術研修会に参加してきました。
農業界歴の浅い私にとって、とても勉強になる時間でした。
知識がある方にとっては当たり前かもしれませんが
カメムシについて紹介します。
カメムシとは?
カメムシと聞いてまず思い浮かぶのが、強烈な悪臭でしょう。手を洗ってもなかなか落ちないほどの臭い(ニオイ)を放つ迷惑な存在です。カメムシは洗濯物についたり、わずか数ミリのすき間から“不法侵入”したりする「不快害虫」
正直、このくらいの存在でしか知らなかったです、少し前までは。
しかし、お米業界に勤めてからは
とても驚異的な存在とわかりました。
みなさんお米でちょっと黒い点を見たことありませんか?
あれは大体がカメムシが栄養を吸った跡です。
食べれはしますが、栄養・うま味・食感が劣ります…。
これが原因でお米の等級が落ちます。
やっかいな生物です。
新潟では平成30年産のお米はそれほど影響がなかったと聞きましたが
令和1年産のお米は被害があったと聞きました。
原因は“雨”だそうです。
カメムシが孵化する時期に
カメムシの好物のイネ科雑草が
雨のおかげでイイ感じにしあがり
それを食べたカメムシが多く繁殖し、
次の世代のカメムシの餌がお米に行ったという流れでした。
困ったやつです。
カメムシ防除もしますが
今日聞いた話では
・水稲の出穂前の管理
イネ科の雑草を出穂前に除草する。
(餌の雑草をなくす)
・水稲の出穂直前~登熟期の管理
(カメムシの増殖場や侵入前の一時的生息地になる)
もし出穂後に除草すると水田に追い込んでしまうので止める
が大切だそうです。
それと、田んぼの近くにある
隠れた場所でイネ科雑草がスクスク育っているケースが多く
それが原因で被害に合うとの事でした。
自分でちゃんと管理していても
よその敷地からくる事も考えられます。
…。
なかなか難しい問題です。
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