天然冷蔵庫、雪室(ゆきむろ)
新潟のお米屋『壱成(いっせい)』です。
一月も半ば、新潟は全然雪が降りません。
今年は全国的に暖冬との事です…。
記事を見ましたがホントに雪が降っていません。
農家さんの話を聞くと
「雪かきしなくてイイから楽だぁ」
「今年は冷夏かなぁ?」
「今後、水不足になるのでは?」
などなど、様々な声を聴きます。
農業は天候に左右される世界なので
ホント、不安でしかないです!
しかし、こればかりは…仕方ないか。
とはいきません。
農家さんの経営を豊かにするのが我々の仕事ですので
どんな気候でも対応できるようなアドバイスをしなければなりません。
しかし天候が読めない…などなど色々と大変な時代です。
話がそれましたが、タイトルの「雪室(ゆきむろ)」ですが
雪室とは、降り積もった天然の雪を敷き詰め冷やした天然の冷蔵庫のこと。
雪を邪魔物して扱うのではなく、活用して共生していこうとする雪国古来の知恵。
昔は雪で山を作って溶けないように藁などで囲っていましたが、今は小さな倉庫のような建物に雪を入れて冷やす大きな冷蔵庫のようなイメージです。
形は大きく変わってしまいましたが、雪の冷気で食材を貯蔵するという点は変わっていません。
雪室で食材を貯蔵することを「雪中貯蔵」と言い、この方法が食材をより美味しくすると脚光を浴びており、様々な商品が開発されています。
この雪室も雪が降らないとピンチです。
新潟でも雪室を売りにしている商品がたくさんあります。
どーなってしまうのでしょうか?
気になります。
余談ですが
昨年弊社は、雪室と同じ効果が期待できる冷蔵庫を導入しまして、
試験的に30年産のコシヒカリを「熟成米」として数か月浸けておきました。
昨日食べましたが、令和元年産の新米より美味しかった印象です。
やはり雪室文化は素晴らしいと感じました。
後々、製品化を目指したいと思います。
株式会社 壱成
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